天気が良いような、悪いような、
午前中の光りにも見え、夕方の光りにも見え、
熱いような寒いような、少し霞もかかっていて、
何かが・・・はっきりしない。
美しい景色なのに、表裏が・・・渾沌としている。
そんな海辺に「卵の城」は建っていた。
城は海岸線ぎりぎりの平らな場所にポツリと建っていた。
恐らく五階建てくらいで、
屋上の卵の装飾も入れれば「正方形に使い長方形」をしていた。
何かが・・・はっきりしない。
すべてが渾沌とした中に、はっきりと見えた人物があった。
「卵の城」の最上階バルコニーで、
不自然なほどに背筋をのばし突っ立っているのは・・・
------画家の ダリ であった-------
顎に手をそえ遠い海を見つめている。
深く考えている様で、何も考えていない様だ。
卵の城の屋上には、卵型のオブジェが突起の様に並んでいて、
一つの卵はダリの身長より随分大きい。
それらは、そっけなくコンクリートで出来ている。
もちろん彼が作った卵であろう。
城壁はやや黄味がかった「しっくい色」で、帯状の壁画が施されていたようだが、
逆光に霞がかかっているため、
青や黄色を中心にした壁画であること以外、何も解らなかった。
さて、城門に美しい女衆が現れた。
いや、ずっと居たのかも知れない。みな美しく着飾っている。
声こそ聞こえないが、女衆は口々にダリについて語っている様だった。
(ここで、夢のカメラ視線は、ダリのクローズアップとなる・・・)
ダリは女衆にカッコイイ所を見せようと、さらに背筋をのばし、
ピンと張ったヒゲを指で念入りに整え、目をギンギンにひんむき、
声こそあげないものの「ダリはここにおるぞ!」と言わんばかりの顔つき。
その時、突然!!
目の前の海が2つに割れ、海水ゴウゴウと流れ込み、
あっという間に、海沿いの大地も割れ目に引き込まれ、
ダリは卵の城もろとも、海の割れ目に飲み込まれてしまった。
でも悲愴感は無し。
ダリはこの予想外の大スペクタクル劇に、大いに興奮し、酔っていた模様。
さらに目をひんむき、ヒゲに指をそえたまま、直立したまま・・・
割れ目に消えていきましたとさ。
女衆がダリに気付いたかどうかは別として、
最後までカッコイイ所を見せることしか考えていなかったみたい(笑)
しかし、ダリはその後どこに行っちゃったんだろう?
次幕の気配むんむんだった。何処かにいるんだ・・・
それより、なんでこんな夢見るかなあ? 面白いけど、うなされてるかもなあ・・・私。
・・・ふと思ったのですが、
自分の曲に「つむじが丸」っていう曲の様なものがありまして、
それは、つむじが曲がった「愛すべき変な人々」が大勢乗りこんだ
ガレー船思しき船の「珍出航の様子」を音で書いただけであり、
共演者により色々変化する曲です。
漕ぎ手は皆つむじ曲がりですからね、オールの漕ぎ方が人によってバラバラ。
港の中をグルグル回って、あらら沈没・・・でも悲愴感なし。
つむじ曲がりはシブトイのでボゴっと浮上する予定なので。
「彼等が浮上したあとは凄い事になるんだぞい!」という暗示曲なので(笑)
この曲と、この夢、どこかで繋がってると感じた私。
ダリも「つむじが丸」に乗っているのだろうか?!
こうなると「つむじが丸」・・・他に誰が乗っているのか凄く気になってきた!
☆乗組員随時受付け中☆
経験問わず:性別&年齢制限なし:定員制限なし
給金なし:各種保険無効:
履歴書必要なし:何が起きても当船の責任なし:行き先不明。
つむじの健康診断書のみご持参のこと。三食寝床つき。
「時に漁船になる」のと「上陸時の狩り」には
ご協力のほどお願いいたします。